流星的解釈
カメラの角度が変われば地平線の高さは変わりません。
変わっているように見えるのは、ひょっとして、
肉眼で見ていて、顔の角度を変えた時、
視界が上下に動くからではないでしょうか。
しかし、厳密に言えば、首を視点に顔を動かしているので、
カメラ、つまり眼球の位置はけっこう上下しているんです。
眼球の高さを一定に保ったまま、上下を向くようにすると、
視界は一定、地平線の高さは変わりません。
それから、
カメラの角度を仰角から俯角に移動したときと、
パース表現で描いてある縦に長い絵画を
上から下に動かしたときと、見た目の違いは無いんでしょうか。
というご質問ですが、
非常におおまかな絵ですが、
300mくらいの高い塔を、高度150m地点から見ると、
↓このように見えると思います。
和製スー○ーマンが宙に浮いてます。その腰のあたりが地平線です。
…て言うか、アニメでそういう効果を使うときの背景って、
こういう風に描いてますよね。
実際に肉眼で見て、仰角から俯角へと移行した場合も、
パースを使って描かれている縦長の絵を上から下へ動かしたときも
見た目の違いは無い…と僕は思うんですが。
実際にこういう形をしているかというと、そんな事はない訳で、
塔は、下から上まで一直線に伸びています。
パースによって、遠く離れるにつれて物体は小さく見えます。
でも、実際に小さくなっている訳ではありません。
あくまで、このように見えるのではないかというのが僕の考えです。
絵が雑で、真ん中あたりが直線ではなくアールがかかっていますが、
本当はもっと直線に近いと思います。
高い塔の最上階と1階が同時に見えているという現象自体が
人間の目ではあり得ないことなので、
こういう魚眼レンズで見たような絵になってしまうんじゃないかと思います。
人間の目で見て、塔を全部視界に入れようとしたら
ずっと離れて、↓こういう風に塔全体を入れるしかなくなります。
最上階、中間地点、そして1階と、どこを見ても、
カメラからの距離にそんなに違いはありません。
だからパースはつきません。
カメラが塔に近い場合は、
最上階・最下階と中間地点では、カメラからの距離が違います。
だからパースがつきます。
以上です。
|