カメラの高さ
パースを使って、絵を描こうとする場合、
今から描こうとしている絵が、
どこから見られているのかを意識することが重要です。
目という言い方で分かりにくければ、撮影しているカメラです。
最初にカメラの位置を決めるのです。
なぜ重要か…。
地面からのカメラの高さが、地平線の高さを決めるからです。
この絵を見てください。
荒野に一人の男がたたずんでいます。
まわりには何もありません。
さて、地平線はどこに描けばいいでしょう?
Aでしょうか、B?それともCの位置でしょうか。
どこでもOKのようにも見えますよね。
答えは、まだ分かりません。
カメラの高さが決まっていないからです。
絵が、かなりマンガっぽい絵だから、という理由もありますが…。
リアルな絵であれば、体の部分ぶぶんのアングルなどで、
おおよそのカメラの位置が分かったりしますからね。
では、カメラは目の高さにあるとしましょう。
絵の中の男と同じ身長の男性が、顔の前でデジカメをかまえているとします。
↓こんなふうに。
改めて問題、地平線はどこでしょう?・・・・・・・答えは、↓ここです。
地平線は、画面の中では、その絵を撮っているカメラと
同じ高さの点の真後ろにあります。
もちろんカメラを上に向けたり下に向けたりすると…
このように地平線の位置は、上下します。
画面全体が上下すると言った方が正しいでしょうか。
しかし、↓こういう風にはぜったいになりません!
地平線は、
カメラと同じ高さの点からは
絶対に動けないのです。
地平線はカメラとともにの法則です。
(僕が勝手にそう呼んでいるだけですけど^^;)
試しに、荒野にひとりたたずむ彼に、
こっちに近づいて来てもらいましょう。
どんなに近づいても、どんなに遠ざかっても、
地平線は、彼の目の高さから動きません。
これをまず、しっかりおぼえておいてください。
なぜ、そうなるのか?
まず、カメラ(あるいは観察者)が見ている視線を考えてみましょう。
視線は、地面と平行にずーーっと続いています。
どこまでもどこまでも、地面から同じ高さを保ちながら、
地平線までずっと続いています。
別の言い方をすると、
地面から同じ高さの、いろんな点を通過しながら、
地平線の彼方へ消えているのです。
上の絵で言うと、
荒野にたたずむ男の目、
ニット帽にサングラスの男のタバコ、
ワンピースの女の子の髪のはえぎわ、を通過しながら視線は進みます。
これを観察者がわから見ると、こうなります。
同じ高度の点は、からなず地平線に重なっているという事が
確認できる思います。
遠くに行くほど、人物は小さく見えますが、
観察者の「目」と同じ高さの点は必ず地平線に重なっています。
より解りやすく、荒野にたたずむ彼に分身の術を使ってもらって、
地平線の彼方までズラリと並んでもらいました。
目の高さは変わらず、
画面上、ヨコ一列にズラリと並ぶことになります。
逆に考えると、
同じ高さの点が、
画面上横一列に並んでいるラインに
地平線があるという事です。
これをおぼえていると、こんな問題もできるようになります。
■問題・1
同じ身長の人物が2人描かれています。
地平線は、どこにあるでしょう。
「地面から同じ高さの点が、横並びになっている点の真後ろに地平線はある」
という法則をもとに探していきます。
頭の高さは(上から)ABと並んでいます。
足先の高さは、Bの方が上でAが下です。
じゃあ、上着のすその高さは…? わずかですがBAとなっています。
このように部分部分を見ていくと、
三番目のボタンのあたりが横並びになっている事が分かります。
つまり地平線は、↓この位置になります。
以下、製作中です。
中途半端で申し訳ありません。
完成してからアップ、という事をすると、
いつまでたってもアップできないという事態になってしまいますので、
こういう形にさせていただきます。
順次、画像・解説など追加していきたいと考えております。
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あと、このページはパースという説明の難しい分野に足を踏み入れるモノです。
管理人もおっかなびっくりやっております。
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